東芝「GR-Y510FZ」と「GR-W510FZ」冷蔵庫を徹底比較

家電

東芝の冷蔵庫「GR-Y510FZ」と「GR-W510FZ」は、いずれも大容量508Lのフレンチドア(観音開き)タイプで、野菜の鮮度を保つ高機能が魅力の「VEGETA(ベジータ)」シリーズFZラインのモデルです。
GR-W510FZは2024年3月発売のモデルで、GR-Y510FZはその後継機として2025年3月に発売されました。
本記事では、この2機種のスペックや機能の違いをあらゆる観点から徹底比較し、それぞれどんな人におすすめかを解説します。
購入の決め手となるポイントも交えますので、ぜひ参考にしてください。

基本スペックの比較

まずは両モデルの主なスペックを一覧表で比較してみましょう。サイズや容量などの基本仕様はほぼ共通ですが、発売時期や搭載機能に一部違いがあります。

項目GR-Y510FZ (2025年モデル)GR-W510FZ (2024年モデル)
発売時期2025年3月3日2024年3月6日
外形寸法*1幅650×奥行699×高さ1833mm幅650×奥行699×高さ1833mm
質量約115kg約115kg
ドア構成観音開き(フレンチ)6ドア観音開き(フレンチ)6ドア
総容量508L508L
冷蔵室容量259L259L
冷凍室容量*2117L117L
製氷室容量20L20L
野菜室容量112L112L
年間消費電力量約267 kWh/年(50/60Hz)約265 kWh/年(50/60Hz)
省エネ基準達成率104%(目標年度2021年)105%程度(目標年度2021年)
カラー展開グレインアイボリー、アッシュグレージュ、ピンク系などグレインアイボリー、アッシュグレージュ
主な搭載機能冷蔵室チルドモード、新鮮ツイン冷却、ミストチャージ、野菜室使い切りBOX、おいしさ密封急冷凍、おいしさ持続上質冷凍、解凍モード、Wi-Fi/スマホ連携、タッチオープン、かってにeco+、とってもエコ、きれいループ 等新鮮ツイン冷却、ミストチャージ、野菜室使い切りBOX、おいしさ密封急冷凍、おいしさ持続上質冷凍、解凍モード、Wi-Fi/スマホ連携、タッチオープン、かってにeco+、とってもエコ、きれいループ 等

*1ハンドル・脚カバー除く本体寸法。設置に必要なスペースは幅660×奥行702×高さ1883mm程度です。
*2冷凍室容量は上段24L+下段93Lの合計(製氷室を除く)。

ご覧の通り、寸法や容量、基本構造は両機種で完全に同一です。ともに幅65cmのスリム設計で、日本の住宅事情でも設置しやすいサイズながら、総容量508Lという“スマート大容量”を実現しています。6ドアの内訳(冷蔵室2枚扉+製氷室+上段冷凍+下段冷凍+野菜室)も同じで、冷蔵庫上部は観音開きタイプのフレンチドア、下部に引き出し式の野菜室と冷凍室を備えます。

重量も約115kgと共通で、大人2人以上での搬入設置が必要な大型モデルです。消費電力は年間約265~267kWh程度で省エネ性能もほぼ同等となっており、省エネ基準達成率は約104~105%とどちらも高効率です。これにより、年間電気代は約7,000円前後の見込みで、旧モデルから買い替えたユーザーからは「電気代が安くなった」という声もあります。

違いがあるのは発売時期と搭載機能の一部です。GR-Y510FZ(2025年モデル)は最新機能として**「冷蔵室チルドモード」を新搭載しています(詳細は後述)。またカラーラインナップにも若干の違いがあります。2024年モデルのGR-W510FZは標準色としてグレインアイボリー(薄いベージュ系)アッシュグレージュ(灰味のベージュ)が用意されていましたが、GR-Y510FZではそれらに加えてピンク系の新色**も追加され、キッチンの雰囲気や好みに合わせて選べる幅が広がりました。

では、これらを踏まえて各項目ごとに詳しく違いと共通点を見ていきましょう

デザイン・外観の比較

両モデルともシンプルでスタイリッシュな外観デザインを採用しており、どんなキッチンにもマッチします。前面ドアは光沢のあるガラス調仕上げで高級感があり、質感の高いカラーリングが特徴です。グレインアイボリーは明るく柔らかな色合い、アッシュグレージュは落ち着いたモダンな印象で、いずれも人気があります。GR-Y510FZのピンク系カラーはほんのり上品な色味で、キッチンに華やかさをプラスしたい方に好まれるでしょう。

いずれのカラーも汚れや指紋が目立ちにくく、お手入れしやすい表面素材になっています。また、幅65cmのスリムボディながら奥行きが約70cmあるため、正面から見るとシャープですが側面からはしっかり大容量であることが分かります。高さは1833mmとやや高めですが、上部が観音開きのフレンチドアなので天井の低い場所でも扉を大きく開けやすいメリットがあります。

扉部分には高級機ならではの「タッチオープン」機能も搭載されています。冷蔵室の取っ手付近に手を触れるだけで、自動でドアが開く便利な機能で、買い物袋で手がふさがっているときや、力を入れずに開けたいときに重宝します。もちろん、必要に応じてタッチオープン機能はオン/オフ切替も可能です。このように、デザイン面では両機種とも違いはほとんどなく、見た目の高級感・使い勝手ともに満足度の高い仕上がりと言えます。

容量・収納力の比較

容量は両モデルとも508Lで全く同じです。内訳も冷蔵室259L、冷凍室117L(上段24L+下段93L)、製氷室20L、野菜室112Lと一致しています。したがって、収納力そのものに差はありません。

ただし、ユーザーの感じ方として「冷凍庫の容量が少ない」という指摘も一部あります。508Lの大容量ながら冷凍室は117Lと、同クラス他社製品に比べると冷凍スペースの割合がやや少なめです。その代わり、冷蔵室と野菜室が広くとられており、生鮮食品を多く保存する使い方に適しています。冷凍食品や作り置きを大量にストックしたい家庭には物足りなく感じる可能性があるので、この点は購入前に認識しておきましょう。

もっとも「家族全員の食材をしっかり収納できる大容量」という口コミが多く、大量買いにもしっかり対応できると好評です。野菜室も容量112Lと大きく、背の高い野菜や買いだめした食材を丸ごと収納できます。「冷蔵庫内の整理がしやすい」という声もあり、ドアポケットや棚のレイアウトも工夫されています。

冷蔵室の棚板は高さ調節が自在で、大きな鍋や背の高い瓶もレイアウト変更で収めることが可能です。また野菜室は真ん中の段に配置されているため、腰をかがめずに出し入れできる利点があります(一般的に最下段に野菜室がある機種も多い中、本シリーズは野菜室が中段)。このあたりの設計は両モデル共通で、ユーザビリティを高めています。「扉の開閉がスムーズで庫内照明も明るく、中が見やすい」との評価もあり、日々の使いやすさにつながっています。

総じて、収納力・レイアウトの柔軟性はGR-Y510FZとGR-W510FZで同等です。どちらも5人以上の大家族やまとめ買い派のご家庭でも満足できる容量と言えるでしょう。強いて言えば、冷凍室容量を重視するなら冷凍重視型の他モデルも検討肢になりますが、生鮮食材の鮮度保持を重視する方には問題ない設計です。この鮮度保持機能こそがVEGETAシリーズの真骨頂なので、次で詳しく見ていきます。

冷却方式と鮮度保持機能の比較

東芝VEGETAシリーズならではの鮮度保持技術は、両モデルに共通してたくさん盛り込まれています。特に注目すべき機能と違いは以下のとおりです。

  • 新鮮ツイン冷却システム(ツイン冷却): 冷蔵室と冷凍室をそれぞれ独立した冷却器で冷やす東芝独自の特許技術。庫内の温度変動を抑え、食材ごとに適した温度・湿度管理を可能にします。両モデルともこのシステムを搭載しており、庫内全体で鮮度キープ力が高いです。冷蔵室と野菜室への冷気循環経路も分けられており、ニオイ移りや乾燥を抑える効果があります。
  • 摘みたて野菜室&ミストチャージユニット: 野菜室には「もっと潤う摘みたて野菜室」という高湿度環境を実現する機能があります。1日に約20回以上、高湿度の冷気を野菜室に送り込み、湿度約95%以上をキープ。さらに「ミストチャージユニット」で冷風が直接食材に当たるのを防ぎつつ湿度を制御し、水分で野菜が傷むのも防ぎます。その結果、野菜をラップなしでも約10日間新鮮に保存可能です。両モデルとも野菜室にはこのユニットと、使いかけ野菜を入れておける**「使い切り野菜BOX」**を搭載しています。実際に「野菜室が広く新鮮なまま保存できて嬉しい」というユーザーの声もあります。
  • きれいループ: 庫内の空気清浄機能です。冷蔵室・野菜室の冷気の通り道に脱臭・除菌フィルターを配置し、菌やニオイ成分をキャッチして清潔な空気を循環させます。こちらも2024年モデルのGR-W510FZから新搭載された機能で、GR-Y510FZにも引き続き搭載されています。庫内の臭いやカビが気になる方にも安心の機能です。

以上のように、野菜室の湿度コントロールから庫内空気の清浄まで、基本的な鮮度保持機能はどちらのモデルでも同等に優秀です。特に野菜室の性能は東芝が強くアピールしているポイントで、「野菜が10日たってもシャキッと新鮮」というのは大きな決め手になるでしょう。

なお、両モデルともチルドルーム(後述)を活用した解凍モードを備えており、冷蔵室内でゆっくり解凍することでドリップを抑えて美味しく解凍できます。また、製氷室は自動製氷機能付きで、タンク給水により氷を作ります。抗菌・脱臭加工も施され、清潔に氷が作れるよう配慮されています。

総合すると、鮮度保持・冷却技術は互角であり、野菜や食材を長持ちさせたい方にはどちらのモデルも心強い機能を持っています。

冷凍性能とチルドルーム機能の比較

冷凍庫の性能についても、高級モデルらしい先進機能が満載です。GR-W510FZ(2024年モデル)で大きく進化し、GR-Y510FZ(2025年モデル)でも踏襲・強化されたポイントを見ていきます。

  • おいしさ密封急冷凍: 冷凍室で食品を一気に急速冷凍する機能です。東芝独自の冷気吹き付け構造で食品の上下から効率よく冷やし、業務用レベルのスピード冷凍を実現しています。素早く凍らせることで食品の細胞破壊や旨味流出を防ぎ、解凍後も美味しさを逃しません。両モデルとも搭載しており、作り置きや余った料理を美味しく冷凍保存したいときに威力を発揮します。
  • おいしさ持続上質冷凍: 長期間冷凍保存しても美味しさをキープする機能です。新鮮ツイン冷却システムによる冷凍室温度制御の改善で、冷凍庫内の霜つきや乾燥を抑制し、食品の食感や旨味を長持ちさせます。特にGR-W510FZでは従来上段冷凍室に搭載されていたこの機能を下段冷凍室にも新搭載した点がトピックでした。GR-Y510FZも同様に上下段両方の冷凍室で上質冷凍が可能です。つまり、冷凍食品やアイスクリームなどを下段に大量ストックしても霜で劣化しにくく、長期保存に適しています。「長く保存した食品もおいしい」と公式に謳われている通り、解凍後の味の違いで真価を感じられるでしょう。
  • チルドルームと「冷蔵室チルド」モード: 冷蔵室内にはチルドルーム(パーシャル室)が2段用意されています(上段と下段)。上段チルドルームでは、約-4℃前後で食品を凍らせず生のまま保存できる**「速鮮チルド」モードや、冷凍した食品を約-3℃までゆるやかに解凍する「解凍モード」などが利用できます。この速鮮チルド運転では、お肉や魚の表面に薄い氷の膜を張らせて鮮度と旨味を閉じ込めるため、例えば刺身は約7日間、お肉は約10~14日間も生のまま美味しさを保てます。GR-W510FZもこれらチルド機能を備えていますが、GR-Y510FZではさらに新機能として「冷蔵室チルドモード」を搭載しました。
    • 冷蔵室チルドモードとは: 必要に応じて冷蔵室全体をチルド室相当の低温(約2℃程度下げた温度)に切り替えるモードと推測されます。公式情報では詳細な温度は明記されていませんが、「冷蔵室内の食品をチルド状態で保存できる新モード」としてアピールされています。これにより、チルドルームに入りきらない大きな食材や作り置きのおかずなども、冷蔵室全体で凍らせず限りなく低温保存できるため、菌の繁殖を抑えて鮮度を守ることができます。例えば大量の肉や魚を一時的に買い置きした場合でも、通常の冷蔵より長持ちさせられるでしょう。GR-W510FZにはこの冷蔵室全体をチルド化する機能は無く、チルド室はあくまで専用ボックス内のみでした。日常的に肉や魚をまとめ買いして使い切るまで長めに保存したい方には、GR-Y510FZの新機能が魅力となります。
  • その他の冷凍関連機能: 両モデルとも、上記以外に「おしらせ冷却」や「野菜そのまま冷凍」「一気冷凍」など多彩なモードが用意されています。おしらせ冷却は調理後の熱い料理を冷凍室で急冷し、終了すると通知してくれる機能で、IoLIFEアプリと連携してスマホにお知らせすることも可能です(共働きや忙しい家庭で活躍)。野菜そのまま冷凍野菜冷凍ドライは、下茹でせず生のまま野菜を冷凍保存する際のモードで、野菜の食感を損ねないよう配慮します。一気冷凍は大量の食品を同時に冷凍する際にパワーを上げるモードです。これらはいずれもGR-W510FZから搭載されており、GR-Y510FZにも受け継がれています。

以上のように、冷凍・チルド機能に関してはGR-Y510FZが新たに「冷蔵室チルドモード」を備えた点が最大の違いです。それ以外の急速冷凍や解凍、パーシャル保存性能は概ね同等と考えて良いでしょう。冷凍する食品の種類や量に応じて多彩なモードを使いこなせば、どちらのモデルでも冷凍焼けせず美味しさを長期間キープできます。

省エネ性能と静音性の比較

大型冷蔵庫を選ぶ上で気になる省エネ性能と運転音についても比較します。

前述のとおり、年間消費電力量はGR-Y510FZが約267kWh、GR-W510FZが約265kWhで、いずれも省エネ基準(2021年度)達成率は100%を超える優秀な数値です。これは同クラスの他社モデルと比べても遜色なく、電気代が無駄にかからないことを示しています。実際に「高い省エネ性能で毎月の電気代を節約できる」という点はユーザーからも評価されています。

両モデルには省エネ運転機能として「かってにeco+」と「とってもエコ」が搭載されています。かってにeco+は扉開閉や庫内状況を検知して自動で効率運転に切り替える機能、とってもエコはユーザーが留守にする時など手動で設定することで通常よりさらに省エネ運転を行う機能です。GR-W510FZで新搭載されたこれらの機能はGR-Y510FZでももちろん利用できます。加えて、冷蔵庫をWi-Fiに接続しておけばAI(人工知能)が各家庭の使用パターンを学習し、最適な運転プランを作成して省エネ運転を実現してくれる仕組みもあります。IoTに対応した最新家電ならではの賢い機能で、細かな省エネの手間をかけなくても自動で効率よく運転してくれる点は大きなメリットです。

次に静音性ですが、こちらも両機種で大差ありません。東芝の冷蔵庫は静音設計に定評があり、公式には運転音の分BEL値は公表されていないものの、一般的に25dB以下程度と推測されます。ユーザーの口コミでも「動作音が非常に静かで、リビングと一体のキッチンでも音が気にならない」「夜中に使っても家族を起こす心配がない」と高評価です。コンプレッサーやファンの動作音、製氷時の落氷音なども静音化されており、実際に最新モデルに買い替えた人から「以前より静かになった」との声も上がっています。

強いて言えば、新品設置直後~数日間は庫内を冷やし切るためにフル稼働するので多少音が大きめになる場合がありますが、安定運転に入ればほとんど気にならないレベルになります。東芝はドアの気密性が高いため、逆にドアを勢いよく閉めると「バタン」という音がするという指摘もありますが、これは静音性とは別の部分なので運用でカバーできるでしょう。

結論として、省エネ性能・静音性の面でも両モデルは非常に優秀であり、大きな差はないと言えます。電気代の安さや静かな運転音はどちらを選んでも享受できるメリットです。

操作性・使い勝手の比較

最後に、細かな使い勝手の違いについて見てみましょう。基本的なレイアウトや機能ボタン類は共通ですが、新モデルならではの改良点も考えられます。

  • 操作パネル: 冷蔵庫の前面あるいは庫内側面に操作パネルがあり、温度設定や各種モードの切替を行います。GR-Y510FZでは新機能の「冷蔵室チルドモード」ボタンが追加されている点以外、配置や操作方法はGR-W510FZとほぼ同じと考えて良いでしょう。見やすいLED表示とタッチキーで直感的に扱えます。扉を開けずに操作できる外面タッチパネルを採用している可能性もあります(東芝の上位モデルでは前面ガラス越しに操作できるケースがありますが、本機も該当するか要確認)。
  • スマホ連携 (IoLIFEアプリ対応): 両モデルとも無線LAN内蔵で、専用アプリ「IoLIFE」を使ったスマートフォン連携に対応しています。これにより外出先から冷蔵庫の運転状況確認やモード変更が可能です。例えば急速冷凍や急速冷蔵の開始、製氷のオンオフ、庫内温度の調整、ドア開放アラームの通知受信などができます。また前述のおしらせ冷却の通知をスマホで受け取ったり、エラー発生時にスマホで確認したりといった使い方も可能です。忙しい共働き家庭やIoT家電が好きな方には嬉しい機能でしょう。
  • ドアの開け閉め/レイアウト: 観音開きドアは左右どちらか一方だけ開けて省エネ的に取り出すことも可能です。ドアポケットは大小さまざまなサイズで、卵ケースや2Lペットボトル、一升瓶まで収納できます。棚板は強化ガラスで汚れても拭き取りやすく、外して丸洗いもできます。引き出し式の野菜室・冷凍室はスムーズに引けるスライドレール付きで、奥の食材も楽に取り出せます。こうしたレイアウトやドア構造は共通で、「扉の開閉がスムーズで使い勝手が良い」との評価があります。
  • 製氷機能: 給水タンクはドアポケット内に配置され、取り外して給水できます。タンクや製氷皿は抗菌仕様で清潔です。自動製氷は通常モードのほか急速製氷モードも備え、必要なときに多めに氷を作れます。両モデル間で違いはありません。
  • その他便利機能: ドアアラーム(閉め忘れ通知ブザー)は標準装備です。庫内灯はLEDで明るく省エネ、耐久性も高いです。先述のタッチオープン機能は、片手でも軽く触れるだけでドアが開くため重たい物を持っていてもスムーズです。また、タッチオープンのセンサー感度や自動で開く角度など細かな調整も可能です。これらの機能も両機種共通で、特に新旧で大きな差はありません。

総合的に見ると、操作性・利便性はほぼ同等であり、どちらを選んでも最新冷蔵庫ならではの快適な使い勝手が得られます。強いて言えばGR-Y510FZは発売年次が新しい分、ソフトウェア面で細かな最適化や操作レスポンス向上が図られている可能性がありますが、体感できる差は小さいでしょう。

価格とコストパフォーマンスの比較

実勢価格は両モデルで差があります。GR-Y510FZ(2025年モデル)は最新機種ゆえ価格が高めで、発売当初の市場価格は約25~30万円前後でした。一方、GR-W510FZ(2024年モデル)は型落ちとなった現在、在庫限りではありますが約20万円前後**で購入できる店舗が多く、値引きも入りやすい状況です。価格.comの掲載情報でも、2025年発売のGR-Y510FZの最安値が約256,000円なのに対し、2024年発売のGR-W510FZは約208,000円と、約5万円の差が出ています。

もちろん販売店や時期によって価格は変動しますが、おおむね5~6万円程度GR-W510FZの方が安いと考えてよいでしょう。性能差がわずかであることを考慮すると、コストパフォーマンス面では型落ちのGR-W510FZが魅力的に映るかもしれません。実際「価格が高い」という声は新モデルGR-Y510FZよりも、発売当初のGR-W510FZに対して僅かながら見られた程度で、現在の値下がりした水準であればGR-W510FZの価格満足度はかなり高いはずです。

一方、GR-Y510FZも最新モデルとはいえオープン価格であり、競合他社の同クラス冷蔵庫(550L前後のフラッグシップ)と比べれば極端に高価なわけではありません。むしろ新機能や改良点を備えている分、「納得できる価格差」と見ることもできます。特に冷蔵室チルドモードなど魅力を感じる機能がある場合は、数万円差であれば最新モデルを選ぶ価値は十分あるでしょう。

また、新モデルはメーカー保証や長期保守対応の面でも有利です(発売から年数が浅いため修理部品の保有期間が長いなど)。長く使う家電だけに、多少高くても新しい方を選ぶメリットもあります。反対に、型落ちモデルは在庫が無くなり次第入手困難になるため、狙うなら早めの購入決断が必要です。

どちらのモデルがおすすめ?購入の決め手はココ!

最後に、「結局どっちを選ぶべきか?」というポイントを整理します。両機種とも魅力的ですが、それぞれに向いているユーザー像があります。

➤ 最新モデル GR-Y510FZ が向いているのは…

  • 最先端の鮮度保持機能を求める人: 冷蔵室チルドモードによる長期保存や、冷凍機能の細かな改良など、新モデルならではのメリットを活かしたい方。
  • 生鮮食品をたくさん使う家庭: 肉・魚をまとめ買いしてもチルドモードで日持ちさせられるので、食材を新鮮なまま計画的に消費できます。週末に買い溜めするご家庭にも◎。
  • 長期間使うつもりで性能重視: 冷蔵庫は10年以上使うことも珍しくありません。最新モデルならではの省エネ最適化やサポート期間の長さを考えると、多少高くても元は取れると考える方。
  • 新色や最新デザインが欲しい人: ピンク系カラーなど最新モデルだけのバリエーションに魅力を感じる方。インテリア性重視なら新モデルが良いでしょう。

➤ 旧モデル GR-W510FZ が向いているのは…

  • 価格重視・お買い得に高機能冷蔵庫を手に入れたい人: 型落ちとはいえ機能はほぼ遜色ないため、割安な今が買い時。
  • 冷蔵室チルドモードが不要な人: 肉魚の長期チルド保存をそれほどしない、あるいは必要なときはチルドルーム内で足りるという場合、新機能なしでも困りません。
  • 大量の冷凍より冷蔵・野菜メインの使い方をする人: 冷凍庫容量が若干少なめとはいえ、野菜室と冷蔵室の広さはトップクラス。鮮度保持機能も万全なので、日々新鮮な食材を使い切るスタイルのご家庭にマッチ。
  • 在庫があるうちに早めに欲しい人: 新モデルと迷う場合でも、在庫僅少であることを考えると「買えるうちに買う」のも賢明です。多少の妥協よりコストメリットを優先する方。

どちらのモデルも基本性能はハイグレードで、実際「容量十分で使い勝手が良い」「省エネ性能抜群で満足」などユーザー評価は高いです。違いはごく一部の機能と価格だけなので、自分の重視ポイントに照らし合わせて選ぶと良いでしょう。

例えば、毎日のお弁当用に食材を新鮮保存したい・料理の作り置きをフル活用したいなら最新のGR-Y510FZ、できるだけ安く高性能な冷蔵庫が欲しいならGR-W510FZ、といった具合です。機能に迷ったら本記事で紹介した比較ポイント(チルドモードの有無など)が決め手になるはずです。

まとめ

東芝の大型冷蔵庫「GR-Y510FZ」と「GR-W510FZ」は、いずれも野菜や食材の鮮度を長く保ちつつ大容量収納できる頼もしいモデルです。違いは主に発売年と一部機能(冷蔵室チルドモードの有無)および価格にありますが、基本的なスペック・性能はほぼ同等と言っていいでしょう。

新モデルGR-Y510FZは最新機能を備え将来的な安心感がありますし、旧モデルGR-W510FZはコスパ良く手に入る魅力があります。どちらを選んでも、東芝VEGETAシリーズならではの「たっぷり入るのに野菜も肉も新鮮キープ」というメリットを実感できるでしょう。

ぜひ本記事の比較内容を参考に、ご家庭のニーズにぴったりな一台を選んでみてください。大型冷蔵庫は一度買えば長く使う家電です。後悔のないよう、機能と価格のバランスを見極めて納得のモデルを手に入れてくださいね!

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