買い替えを検討中の皆さん、2025年モデルの最新エオリア Xシリーズ「CS-X635D2」と、前年モデルの「CS-X634D2」の違いが気になっていませんか?
毎年アップデートされるエアコンは、機能や性能がどれほど進化しているのか迷いますよね。
特に20畳クラスのハイグレードモデルは高価な買い物だけに、「新モデルに乗り換える価値があるのか?」「旧モデルでも十分なのでは?」と悩む方も多いでしょう。
この記事では、パナソニック「エオリア」Xシリーズのこの2モデルを徹底比較し、進化点と共通点をわかりやすく解説します。
快適さや省エネ性能、清潔機能など、買い替えの判断材料になるポイントを網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。
仕様比較表
まず、CS-X634D2(2024年モデル)とCS-X635D2(2025年モデル)の主な仕様を一覧表で比較します。それぞれの冷暖房能力や消費電力、清潔機能などスペックの違いを把握しましょう。
比較項目 | CS-X634D2 (2024年モデル) | CS-X635D2 (2025年モデル) |
---|---|---|
発売日 | 2024年1月19日 | 2025年1月17日 |
適用畳数 | おもに20畳(冷房17~26畳・暖房16~20畳) | おもに20畳(冷房17~26畳・暖房16~20畳) |
電源 | 単相200V(20A)、コンセント形状:エルバー型 | 単相200V(20A)、コンセント形状:エルバー型 |
冷房能力 (定格[最小~最大]) | 6.3kW (0.5~6.8kW) | 6.3kW(0.3~6.8kW) ☆ |
暖房能力 (定格[最小~最大]) | 7.1kW(0.4~11.5kW)※外気2℃時9.0kW | 7.1kW(0.4~11.5kW)※外気2℃時9.0kW |
消費電力 (冷房時) | 1,880W(最小120W~最大2,550W) | 1,880W(最小90W~最大2,550W) |
消費電力 (暖房時) | 1,630W(最小110W~最大4,000W) | 1,630W(最小110W~最大4,000W) |
通年エネルギー消費効率 (APF) | 6.1 (※目標年度2010) | 6.2 (目標年度2027達成率101%) |
期間消費電力量 (年間) | 約1,922 kWh | 約1,922 kWh |
年間電気代目安 | 約55,900円 | 約51,900円 |
ナノイーX (空気清浄) | 搭載(「ナノイーX」48兆個/秒) | 搭載(同左:ナノイーX 48兆) |
フィルターお掃除機能 | 有り(自動フィルター掃除ロボット搭載) | 有り(自動フィルター掃除ロボット搭載) |
内部清潔機能 | 内部クリーン(ナノイーX+乾燥)、防汚コーティング熱交換器、カビみはり 等 | 集中おそうじ[新機能]+内部クリーン、防汚コーティング、カビみはり 等 |
センサー・制御 | 新・AI快適おまかせ(AIセンサー制御) | AI快適おまかせ (改良版)+新・室温みはり機能 |
快適気流機能 | ロングワイド気流、天井シャワー気流、1/fゆらぎ、2温度帯吹き分け、マルチビッグフラップ、パワフル/しずかモード 等 | ロングワイド気流、天井シャワー気流、1/fゆらぎ、新エコロータリー制御(精密な気流制御) ☆ |
スマホ連携 | 有り(無線LAN内蔵:「Eolia」アプリ対応) | 有り(無線LAN内蔵:「Eolia」アプリ対応) |
室内機サイズ | 幅799×高さ295×奥行385mm(質量15kg) | 幅799×高さ295×奥行385mm(質量15kg) |
室外機サイズ | 幅849×高さ699×奥行319mm(質量48kg) | 幅849×高さ699×奥行319mm(質量48kg) |
運転音 (室内機) | 60dB台(静音モード時20dB台程度)※ | 60dB台(静音モード時20dB台程度)※ |
運転音 (室外機) | 60dB台後半 (最大67dB程度) | 60dB台後半 (最大67dB程度) |
実勢価格 (目安) | 約25~30万円前後(新品在庫僅少) | 約30~32万円前後(発売時価格) |
☆注記: CS-X635D2の進化ポイントを示しています。旧モデル比で冷房最小出力0.5kW→0.3kWに低減、および気流制御は新コンプレッサーによる高精度制御に刷新。
※室内機の運転音は最大風量時。最低運転時は図書館並みの静かさ(20dB台)になるとされています。
表の読み方: 上記の比較表から、基本的なスペックは両モデルで共通する部分が多いことがわかります。サイズや冷暖房能力、ナノイーX搭載などは同じですが、☆印を付した項目にCS-X635D2での改良点が反映されています。それでは、次章から変わった部分(進化点)と変わらない部分(共通点)をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
変わった部分(進化点)
新モデルCS-X635D2で進化したポイントを挙げると、主に「省エネ性能」「清潔機能・メンテナンス性」「自動見守り機能」の3つが注目されます。
それぞれ旧モデルCS-X634D2との違いを詳しく解説します。
① 省エネ性能の向上(新コンプレッサー搭載)
最大の進化は、省エネ性能です。2025年モデルでは新開発「エコロータリーコンプレッサー」を搭載し、冷房運転時の最小出力を約40%も削減しました。
具体的には、旧モデルでは最低でも約0.5kWの冷房能力が必要だったのが、新モデルでは約0.3kWで済むようになっています。
エアコンを付けっぱなしにした際、部屋が設定温度に達した後の微小な冷房運転をより低出力で維持できるため、長時間運転時の消費電力が大幅ダウンします。
その結果、APF(通年エネルギー効率)は6.1から6.2に向上し、省エネ基準達成率も101%と最新基準をクリアしました。
年間電気代は試算で約4,000円ほど新モデルの方が安く、塵も積もれば大きな差になります。
特に「冷房を入れっぱなしにすることが多い」家庭では、新モデルの省エネ効果は無視できません。
夏の猛暑で一日中エアコンを使う場合でも、我慢せず快適温度を保ちながら節電できる点は大きな魅力です。
② 清潔機能とお手入れの強化
旧モデルから定評のある「ナノイーX」や自動フィルター掃除機能はそのままに、CS-X635D2ではお手入れ性がさらに向上しています。
新搭載の「集中おそうじ」機能は、シーズン前後などにワンボタンで内部清掃を一括実行できる便利機能です。
従来は内部乾燥やナノイー除菌運転など個別に操作する必要がありましたが、新モデルではボタンひとつでフィルター掃除から熱交換器・送風ファンの除菌・脱臭までまとめておまかせできます。
メーカー試験では、この集中おそうじモード(137分間)によりエアコン内部の臭い成分を98%低減できたと報告されています。
つまり、長期間使って蓄積したホコリやカビ臭もしっかりリフレッシュ可能です。
元々両モデルともフィルター自動お掃除ロボットや「ホコリレスコーティング熱交換器」「防汚・防カビファンコーティング」「カビみはり運転」など総合的なクリーン機能を備えていましたが、新モデルではユーザーの操作負担を減らしつつ清潔性を維持しやすく進化した点が嬉しいポイントです。
「エアコン内部の掃除はお任せで、面倒な手入れ頻度を減らしたい」という方には新モデルのメリットが大きいでしょう。
③ 室温モニター&自動運転機能の進化
CS-X635D2では、人が不在時などに室温を見張って自動でオン・オフする「室温みはり」機能が強化されています。
具体的には、暑さ指数(WBGT)を参考にした独自の温度・湿度条件で、熱中症リスクや凍結防止に配慮してエアコンが自動起動・停止する仕組みです。
旧モデルでも設定温度に応じてオンオフする「AI快適おまかせ」運転は搭載されていましたが、新モデルでは湿度も考慮した高度なアルゴリズムになり、より賢く室内環境を見守ります。
例えば真夏の留守中、室温と湿度が危険域に達しそうな場合に自動で冷房を入れて室内を涼しく保ち、ペットや家具への負担を抑えるといった使い方が可能です(※設定が必要)。
もちろん人が戻ればAIが快適温度にコントロールしてくれるので、高気密住宅で24時間空調を使うようなケースでも無駄なく快適です。
旧モデルにはなかったこの新機能は、「エアコンの消し忘れや暑さ寒さ対策を自動化したい」というニーズに応えるアップデートと言えるでしょう。
④ その他の違い(風向制御モードの整理など)
マイナーチェンジとして、風向・気流モードのラインナップが整理されています。
旧モデルCS-X634D2では、「2温度帯吹き分け」(上下で異なる温度の気流を同時に送る機能)や「マルチビッグフラップ」(大型可変フラップによる気流制御)など多彩なモード切替えが可能でした。
また「パワフルモード」や「しずかモード」もリモコンで明示的に選択できました。一方、新モデルCS-X635D2では、こうした手動選択モードの表記が減っています。
例えばリモコンメニュー上ではパワフル運転=「もっとモード」に一本化され、しずかモードの表示も見当たりません。
その代わり、新コンプレッサーによる精密なインバーター制御で常に最適な気流を自動調整するコンセプトにシフトしています。
基本的なロングワイド気流や天井シャワー気流、1/fゆらぎ運転といった快適気流機能は両機種とも健在ですが、ユーザーが細かくモードを切り替えなくてもAIが賢く制御してくれるのが新モデルの思想と言えます。
「細かな設定よりおまかせ派」の方には新モデル、「自分で細かく風向きを調整したい」方には旧モデルの操作性が向いているかもしれません。
以上のように、新モデルCS-X635D2は旧モデルから省エネ性能・清潔機能・スマート自動制御の3点で着実にブラッシュアップされています。
特にエアコンを長時間運転する家庭や、最新技術による便利さを重視する方にとって、新モデルのメリットは大きいでしょう。
共通点・変わっていない部分
次に、CS-X634D2とCS-X635D2の共通点や変わらない要素について整理します。
前年モデルの時点で既に洗練されていたXシリーズだけに、新旧で共通する機能・性能も多く存在します。
買い替えの際は「どちらを選んでも得られるメリット」にも目を向けましょう。
基本性能と対応畳数は同じ
両モデルとも冷房6.3kW/暖房7.1kWのハイパワーで、おもに20畳用(木造住宅目安: 冷房17畳まで/暖房16畳まで)というクラスは変わりません。
最大26畳(約43㎡)の冷房や20畳(32㎡)の暖房にも対応できる余裕の能力で、大空間LDKでもしっかり冷暖房可能です。
室外機にも「エネチャージ」技術(冬場の霜取り時に排熱を蓄熱し暖房に再利用するシステム)が搭載され、冬でも暖房が止まりにくい快適性は両者共通の強みです。
定格能力と消費電力もほぼ同等で、一般的な使用において旧モデルだからパワー不足という心配は不要でしょう。
ナノイーXによる空気清浄・脱臭
パナソニック自慢の空気清浄技術「ナノイーX」は両モデルに標準搭載されています。
放出される微粒子イオン量は「1秒間に48兆個」と同じ水準で、花粉やカビ菌・ウイルスの抑制、脱臭などの効果も基本的に差はありません。
運転中は常にナノイーXが室内に放出され、部屋の空気もエアコン内部もクリーンに保ちます。
エアコン内部の送風ファンや熱交換器にも防汚・防カビコーティングが施されている点は共通で、どちらのモデルでも「エアコン嫌な臭いゼロ」を目指した設計です。
ナノイーX自体の世代は変わっていないため、空気清浄性能に関して旧モデルで十分満足している方は、新モデルでも同等の効果が得られると考えて良いでしょう。
自動フィルターお掃除機能
忙しい家庭に嬉しいフィルターお掃除ロボット機能も両機種共通です。
エアコン内部に搭載されたブラシが定期的にフィルターのホコリを掻き取り、ダストボックスから室外へホコリを排出する仕組みで、フィルター清掃の手間を大幅に減らしてくれます。
お掃除機能付きエアコンは本体が大きくなりがちですが、両モデルとも室内機幅約799mm×高さ295mm×奥行385mmとサイズは同一で、設置スペース条件も変わりありません。
重量も室内機15kg・室外機48kgと同じなので、旧機種から取り替える際も据付け工事の負担や設置条件はほぼ変わらないでしょう。
フィルターお掃除機能のホコリ捨て頻度やダストボックス容量も共通仕様のため、「週1で掃除機をあてる必要がある…」といったこともなく、どちらを選んでもお手入れは格段に楽です。
AI快適おまかせ&多彩な快適機能
人や部屋の状況を検知して温度風量を自動調節する「AI快適おまかせ」運転も両機に搭載されています。
温度センサーに加え、人の在室・不在や活動量を見て賢く制御する点は共通で、基本的な快適性はどちらもトップクラスです。
風向制御も、ロングワイド気流(遠くまで届くワイド送風)や天井シャワー気流(風を天井に沿わせて直接当たるのを防ぐ)、1/fゆらぎ気流(自然な風のリズム)といった主要なモードは共通しています。
真夏の冷風が直接肌に当たらないよう天井気流にしたり、冬場に足元に暖気を届ける足元暖房モードがあるのも同じです。リモコンの基本操作性も大きく変わらず、タイマー設定や除湿モードなど標準機能は一致します。
つまり基本的な「エアコンとしての使い勝手」は両者で大差なく、旧モデルだから不便ということはありません。
スマートフォン連携機能(内蔵Wi-Fiによるアプリ遠隔操作)も両方に内蔵されており、外出先から電源オン/offや温度調整ができる便利さも共通です。
対応する「Eolia(エオリア)アプリ」を使えば、スマホで両機種ともタイマーやモード切替え、消費電力量の見える化まで可能で、IoT家電としての利便性もどちらも同等と言えます。
デザイン・外観
外観上も大きな違いはありません。室内機本体カラーはどちらも清潔感のあるクリスタルホワイトのみで、インテリアに馴染みやすいシンプルデザインです。
寸法が全く同じなので見た目の存在感も変わらず、どちらも幅80cm弱の一般的な据付寸法に収まります。
以上のように、元々ハイグレードモデルとして完成度の高かったXシリーズだけに、旧モデルCS-X634D2でも今なお遜色ないスペックを備えています。
ナノイーXによる空気質のケアや自動お掃除ロボットによるお手入れ軽減など、双方に共通するメリットは多岐にわたります。
言い換えれば「旧モデルでも困らないし、新モデルならなお良し」という関係ですので、次のまとめでどちらが自分に合うか再確認してみましょう。
まとめ:どちらを選ぶ?要点チェック
最後に、ここまでの比較結果を踏まえて要点をまとめます。
- 省エネ重視ならCS-X635D2 – 新モデルはコンプレッサー改良により冷房の最小パワーを抑え、長時間運転でも電気代を節約できます。年間数千円規模とはいえ積もれば差は大きく、特に「エアコンつけっぱなし派」のご家庭には魅力です。また省エネ基準達成率101%の最新モデルを選ぶことで環境にも優しく、補助金対象要件を満たすケースもあります。
- 清潔&メンテナンス性で選ぶならCS-X635D2 – 集中おそうじ機能など2025年モデルはお手入れがワンボタンで完結する手軽さがあります。内部のカビ臭やホコリもリセットしやすく、常にクリーンな状態を保ちたい人に最適です。もちろん旧モデルもナノイーXや自動掃除で十分清潔ですが、「より楽に掃除したい」なら新モデルに軍配が上がります。
- 価格重視・コスパならCS-X634D2 – 旧モデルは生産終了品とはいえ、在庫があれば値引き幅が大きく価格面のメリットがあります。実勢で数万円程度新モデルより安く買える場合もあり、性能差が僅かであることを考えるとコストパフォーマンスは抜群です。「最新機能より予算優先」「値段次第では旧型でもOK」という方は、在庫があるうちに狙い目です。
- 快適性・基本性能は両者とも◎ – 冷暖房能力や空気清浄効果など基本的な快適性能は両モデルで大差ありません。どちらを選んでも20畳クラスの広い空間をしっかり冷暖房でき、ナノイーXで空気もクリーン、フィルター掃除も自動です。極端な機能差はないため、「旧型だから快適性が劣る」という心配は不要です。この点は安心材料と言えるでしょう。
結論として、CS-X635D2は最新技術による省エネ・清潔性能が魅力の2025年モデル、一方CS-X634D2は必要十分な快適性と高いコスパを備えた2024年モデルです。
長時間エアコンを使用するライフスタイルや、高気密住宅で常時稼働させたい場合には新モデルが適しています。
逆に、旧モデルでも現状困っておらず、「少しでも購入費用を抑えたい」「多彩な手動モードも使いこなしたい」という場合はCS-X634D2でも満足できるでしょう。
いずれにせよ両機種ともトップクラスのエアコンであることに変わりはありません。あとは予算や入手性と相談の上、最適な一台を選んでください。
この記事の情報を参考に、ご家庭にピッタリのエアコンを選択できれば幸いです。
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